私の住む田舎では卒業式前の小学校生活最後のイベントとして遠足がある
親としてはこの日だけでも参加して欲しい
だが周りの人はどう思うだろうか
こんな時だけずるいと感じるだろうか
同級生は喜ぶだろうか
たぶん欠席だから無駄な心配か…
私の住む田舎では卒業式前の小学校生活最後のイベントとして遠足がある
親としてはこの日だけでも参加して欲しい
だが周りの人はどう思うだろうか
こんな時だけずるいと感じるだろうか
同級生は喜ぶだろうか
たぶん欠席だから無駄な心配か…
おそらく卒業式も欠席だろう
親の私は卒業式に参加することが当たり前に育ってきたから
ダメージは計り知れない
少しは期待している
当日の朝、以前のように自然に登校するんじゃないかと
だがそんなに甘くはない
期待するな
息子はどう思っているのだろうか
本当は行きたいのだろうか
父親に引っ張っていってほしいのか
少しは気持ちが残っているのか
だがこれも期待なのか…
朝起きた時
仕事に行く時
登校中の児童をみた時
会社で子供の話になった時
帰宅して子供に声をかける時
夕飯で友達の話題になった時
ニュースで殺人事件が流れた時
四六時中
どんなに割り切って納得しているつもりでも学校が当たり前の時代に育った私の頭の片隅には常に不登校の我が子がいる
悪いことではない
子供なりに我が身を守るためにとった自我のある行為なんだとわかっている
でも、たまに疑ってしまう
サボりじゃないのか、怠けじゃないのか、ニート…引きこもり…、ネガティブな考えに襲われる
何が何だか
どう解決できるのかまったく分からない
ただ父親として常に「きっかけ」を探してる
私ごとだが
子供に甘く、会社では気を使い、休日は妻の代わりに洗濯をし、食器を洗い、良き父親であるはずだった
息子が不登校になるまではね…
妻から言われてショックだったこと
〇〇くんのお父さんは厳しいから子供が学校嫌いでもちゃんと学校に行ってるんじゃない?パパは甘すぎるんじゃない?
職場で言われてショックだったこと
うちの子供は「お父さんに言うよ」って言えばビビって言うことを聞くよ一回ぶん殴られてるから
息子の不登校初期には周囲の父親を参考に厳しくした方が良いのではないかと散々悩んだ
手を上げてでも登校させるべきか悩んだ
けど、それはしていない
不登校をなおすために子供に厳しくするのは違うと感じたから
ビビらせたり脅したり殴ったりするのは嫌だ
もしこれが不登校になった原因だったとしても
今日も私はあいも変わらず子供に甘く妻に優しい父親でありたい
小学生の息子が不登校になってから私のにわか知識から妻と話し合い夫婦で守っていこうと決めたルールがある
それは私がネット徘徊中に特にぐらっときて心に刻まれた話からの提案だった
学校に行くとか行かないとか家庭内学習をどうするとか以前に当たり前すぎて普通は意識すらしないようなあることが不登校生にとっては後々に最も重要なことになると書かれていた
「現状維持」
たったこれだけ
たったこれだけに頑張れば良い
おそらく「現状維持」できたとしても不登校ではなくなる訳ではないし失われた学校生活での学習や経験を取り戻せないことは重々承知している
だがどんな未来があるにせよ「現状維持」につとめる
ほんと特になんて事はないが不登校生にとっては最も難しい目標
朝起きて朝ごはんを食べて昼ごはんを食べて晩ごはんを食べて風呂に入って寝る
たったこれだけ
たったこれだけに最大限の努力をする
もしかすると、学校へ行き渋り始めた頃に子供が何となく私に呟いてきた話に、もっとちゃんと対応していたら不登校にならなかったのではないか
もしかすると、行き渋りピークだったあの頃にとりあえず学校を休ませる選択を私がしていたなら不登校にならなかったのではないか
もしかすると、学校ではなく教育委員会に相談して校区外への転校をしていたら不登校にはならなかったのではないか
不登校スタートからしばらくは、こんな考えばかりしてしまい、後悔ばかりよぎり、ストレスがピークに達した
しばらくして、親としての落ち着きを取り戻した頃からネットで不登校児の情報を集め、身近な不登校児の話を耳にし、不登校に対する自分の中の差別意識が変化してくると、次第に学校を休ませることに対する心の中の罪悪感がなくなり、我が子の不登校をやっと認めることができた
不思議なことに、当然、学校へは行ってほしいと願っているが、「学校に行かない」と決断した息子に批判的な意識はなくなった
「学校に行かない」と小学生の息子が決断したその日から、私は不登校の原因を執拗に聞いた
今にして気付くが、おそらく不登校児を育てる親ならば必ずと言って良いほどやってしまう初期の失敗だと思う
なぜなら、親が無理方に子供から不登校の原因を聞き出すことで解決しなければならない原因が次々と具体的に湧いてくるのだ
例えば、担任の〇〇先生が嫌だ→〇〇先生も怖い→同級生の〇〇がしつこい→授業が全く分からない→何となく行きたくない→学校が嫌い
子供が何となく漠然と感じている不登校の原因について、親が聞けば聞くほど解決しなければならない具体的な問題として現れるからだ
我が家の場合、すでに小学校を卒業するまでにクリアできそうもないほど沢山の問題を具体化してしまっている
イジメなど明らかな原因がある場合を除き、調査は早々に切り上げるべきである
あの日、 あまりに急な展開だった
学校に「行かない」と決めた我が子にどう対処して良いか分からない
前日までの「行き渋り」ではなく「行かない」と決断をした小学生の息子
このブログでこんな悩みをグチるとは…