1月 23, 2025

不登校の優しい次男

 小学校6年の不登校初期

その頃はとても荒れてて

少しでも自分が責められたと感じたら

とにかく癇癪を起こす

性格のよく似た妻との関係は最悪で

お互いに手が出ることもしばしば

このころにはもう体格も妻とほぼ同じで

力では次男が勝っていたと思う

一度、次男が後ろから妻の首を絞めた

幸い私が近くにいて引き剥がす事ができた

私がその時に客観的に感じたのは

その頃の次男は家族の中で自分の支配力を試しているように見えた

だから私は常にハサミや包丁が机の上や台所の手の届く範囲にないように配慮していた

なんなら鉛筆ですら凶器になっていた

いつだったかは忘れたが妻と私と次男で言い争いになったとき

次男が、自分が大きくなって力がついたら支配してやる的な発言をした

それを聞いた私と妻はショックで

なら今すぐ家から出て行けと次男が泣いてパニックになるほどに叱った

だが、それからもしばらくはそんな態度が続き

とうとう私にも暴力を振るってきた

私は次男が不登校になってから心に誓っている事がある

暴力で解決しない

暴力は連鎖する

だから手は上げない

恥ずかしい話だが

子供たちが小さい頃は

頭を引っ叩いたり

しつけの時に足やお尻を叩いていた

いま思えば情けない限りだ

次男が私に向かって拳を上げてきた時

不思議な事に顔にはパンチをしてこない

だが次男を止める必要があった

私は癇癪で暴れ泣き喚く次男を床に押さえつけた

どれくらいの時間だったかは忘れたが

次男が力尽きて動けなくなるまで抑えた

手は上げたくなかった

暴力は連鎖するから

それだけは避けたかった

本来なら父親として暴力でねじ伏せる方が正解なのかもしれないが

私は暴力は嫌だった

そんな上下関係を築いたって

長続きはしない

前から妻にもその事は伝えていた

妻の考えでは

次男は癇癪で暴れている時

手加減していると言っていた

私も次男と取っ組み合いになった時

ある程度の理性を持って手を上げているように感じた

妻は、たまに私に対して

次男は優しくて素直な良い子なんだよって

嬉しそうに話す時がある

あんなに喧嘩も言い争いもしたのに

とても嬉しそうに伝えてくる

最近、妻が風邪をひいた

私は妻にまったく無関心だったらしく

妻が言うには

次男は、ママ大丈夫?って心配してくれてたって

不登校でも良いじゃないか

心が優しくて

精神が健康なら

未来がある

あの時

暴力で解決しなくて良かった